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 所長の渡部です。

 今回は、農業分野でも利用が進んできているクラウドファンディングの話題です。

 7月19日の午前中、会津坂下町商工会主催の「ばんげまちゼミ」に参加してきました。
 皆さんの地域でも「まちゼミ」、開催されていますか?会津坂下町のまちゼミは今年で第6回となり、全27講座が開催されています。

 さて、今日のまちゼミは、クラウドファンディング(購入型)に関する講座です。講師は、会津商工信用組合の山内さんでした(お世話になりました)。
 クラウドファンディングとは?といった基本的なことから、身近な活用事例を、わかりやすく説明いただきました。

 クラウドファンディングとは、「群衆(crowd)」と「資金調達(funding)」を組み合わせた造語で、インターネットを通じて、不特定多数の人から資金を集める仕組みのことを言います(ざっくりですが・・・)。
 クラウドファンディングの市場規模は、2016年で500億円弱であり、毎年急激に伸びているそうです。
 クラウドファンディングのタイプとしては、「投資型」や「購入型(寄付型)」などがあるそうですが、今回は、「購入型」について話を伺いました。

 クラウドファンディング(購入型)は、支援者(サポーター、購入者)から前払いで集めた代金を元手に商品を開発し、支援者に完成した製品等を提供する仕組みになります。イメージ的には、「ふるさと納税」に近い感じでしょうか。

 クラウドファンディング(購入型)の流れは、
①「新商品を作りたい」「イベントを開催したい」「創業したい」などの企画を実現したい人(事業者、プロジェクトオーナー)が、企画内容、資金調達の目標金額等を整理して、クラウドファンディングサイトにエントリーします。
②クラウドファンディングサイトでは、エントリーされた案件を審査し、認められればサイトにアップし、募集が開始されます。
③クラウドファンディングサイトを見て、資金提供したいと思った人(資金提供者、サポーター)は、サイトのページから資金提供申込をします。
④資金提供申込金額が目標金額に達すれば、プロジェクト成立です。クラウドファンディングサイトは、一定の手数料を差し引いて、支援金をプロジェクトオーナーに支払います。
⑤プロジェクトオーナーは、プロジェクトを実施し、資金提供時に提示したリターン商品をサポーターに送ります。

 クラウドファンディング(購入型)の活用事例としては、映画「この世界の片隅に」がありますが、映画作成時と海外展開時に2回活用して大成功を収めています。
 身近な事例としては、会津若松市のホームベーカリーが、会津身不知柿のドライフルーツと地酒等を使ったシュトーレンづくりに取り組んだ事例や、喜多方市の異業種5社が連携し、地元産小麦「ゆきちから」を使った喜多方ラーメンの海外進出に取り組んだ事例などがあります。

 クラウドファンディング(購入型)の場合、クラウドファンディングサイトへの手数料の支払いや資金提供者(サポーター)へのリターン商品の提供などがあることから、資金調達という点ではちょっと弱いのですが(この取組だけでは儲からない!?)、この取組を契機とした販路拡大や事業PR効果が大きく、テストマーケティングとしての利用も考えられます。そして当然、自分の夢(企画)を実現できるという大きな効果が期待できます。

 一度、クラウドファンディングサイトを覗いてみてください。購入型だけで数十のサイトがあります。そこには、全国のいろいろな方々の夢(企画)がキラ星のように輝いています!
 因みに、今回講師を務められた山内さんが勤務する会津商工信用組合でもクラウドファンディング(購入型)の利用支援を行っているそうです。