エゴマの開花状況
 
奥会津地域では、古くからエゴマが栽培されており、地域の食文化とともに、大切に利用されてきました。また、エゴマ油が健康に良いとの評価が国民に広く浸透し、生産が需要に追いつかない状況が続いています。

 しかし生産者側から見ると、エゴマの栽培は、畑での栽培から収穫、脱穀、乾燥、調製(選別・水洗いなど)まで、昔ながらに手作業で行っている場合がほとんどで、多くの労力を必要とし、労働時間当りの収益性が低いのが現状です。

 近年、エゴマ栽培に活用できる農業機械の開発が進み、それに適応した栽培方法の見直し等も徐々に進んできています。このため、手作業中心であったエゴマ栽培から脱却し、機械を活用した省力的な栽培方法を、地域の実情に合った形で導入することによって、エゴマ栽培の労力軽減と収益性の向上をどう図っていくかが課題となっています。

 福島県では、「ふくしま「医食同源の郷」づくり整備事業」を活用して、エゴマ栽培の機械化を推進しています。また、三島町の()桐の里産業では、「“絆”で拓く!ふくしま未来農業創出事業」を活用して、エゴマの大規模機械化一貫栽培体系の確立と6次産業化の推進を目指しています。

 会津坂下農業普及所では、エゴマ生産の機運が高まってきたこの好機を捉え、奥会津地域のエゴマ生産を加速させ、地域振興につなげたいと考えています。

 具体的には、7月7日に移植機を用いたエゴマのプラグ苗定植実演会を行うなど、計3回の現地検討会を開催すると共に、奥会津エゴマセミナーの開催、農業機械を活用したエゴマ栽培マニュアルの作成などを計画しています。

 詳細については、その都度お知らせしますので、関心のある方は、是非ご自由に参加下さい。